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イー・ケー・エスの前身、工藤工業が倒産した日の晩に、一枚のFAXが届きました。
「工藤社長様 今まで僕ら若輩者にお力添えありがとうございました。いつの日か、恩返しが出来る時を心から待ち望んでいます。寒さも厳しくなりますが、お体に気をつけて頑張ってください。」
これはあるゼネコンの社員さんが、社長である父宛てに送ってくれたものです。決して穏やかではない状況で、唯一父へ感謝の気持ちを伝えてくれました。
日頃から、お客様をはじめ、誰に対しても、嫌な顔一つせずに笑顔で接していた父。心から人を愛し、愛された父。そんな父の築いてきた「信用」の深さを象徴するものでした。
翌日、事務所には頭を丸めた父の姿がありました。全身全霊でお客様や社員にお詫びしたかったのだと思います。半端が嫌いな父が、志半ばで事業を終えることになった無念さが体中から伝わっていました。社員やその家族を路頭に迷わせてはならない、何があっても彼らを守らなければならない、そんな重責と恐怖の中、父の無念さを晴らしたいという強い念いと、父宛のファックスの存在が私の背中を後押し、私はイー・ケー・エスを創業しました。
今のイー・ケー・エスはお客様からの「信用」からはじまったのです。
鉄筋の仕事は、決して一人では出来ません。常にチームで動き、私たちの前に工程を繋げてくれた会社さんがあり、私たちの後に工程を繋げていく会社さんがいます。人を守る建物を造るために、多くの人と会社が協力をしているのです。
その中で、自分のためではなく「誰かのために」だからこそ本気になれる・頑張れる人になって欲しいというのが私の願いでもあり、イー・ケー・エスとして必要とされるために最も大切であると考えています。
イー・ケー・エスが提唱している「鉄筋王」はワンピースの「海賊王」をモチーフとしています。
個々の得意分野を最大限に活かし、仲間のために最高のチームワークで最高の力を発揮するチームを目指しています。
鉄筋の仕事は、建物が建てばコンクリートに隠れてしまって見えなくなってしまいます。
ですが確かに私たちの組んだ鉄筋は建物の中に存在しつづけ、いざという時に人のいのちを守る大切な働きをします。
地味「だから」こそ格好良い仕事。建物として地図に残り続ける仕事。そして人を助け、守り続ける仕事。
私たちイー・ケー・エスは常に、人が安心して暮らせる生活の基板を造っているのだという意識のもとに
鉄筋工事と向かい合っています。
株式会社EKS（イー・ケー・エス）
TEL 045-560-6100 / uketsuke@eks.bz
